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 第719話「アラスカの氷河を見学してきました」

 先月の526日、北海道佐呂間町で39.5℃を観測、5月の全国の最高気温を更新したとの報がありました。その数日後、気象庁の気象研究所、東大の大気海洋研究所、そして国立環境研究所による共同研究グループは、地球温暖化によって世界の気温が1℃上昇すると、国内の猛暑日発生回数が1.8倍に増えると発表しました。

 またIPPC(気象変動に関する政府間パネル)によって発表された、今世紀末(2100年)までに世界の海面上昇が5298cmとした予測値は小さすぎる。少なくとも発表された数値の2倍だと、22名の研究者がPNAS(米科学アカデミー紀要)に発表したとの報道もありました。

人類文明が終焉に向かうかもしれないと結論付ける論文もありますが、そこまで過激ではないにしても、米アラスカ大学・地球物理研究所のアンディ・アシュワンデン准教授らは、NASA(米航空宇宙局)による氷の状態を観測したデータから、1,000年後にはグリーンランドの氷床が完全に融解する。結果として海面上昇は7mに及ぶだろうと推測しています。東京都のホームページによると、東京23区の面積の41%が標高5m以下ですから、7mとなると約半分は水没すると思われます。

地球温暖化防止に関係してきた一人として、この目で氷河の崩壊を見たくなり、今回アラスカ行きを決行しました。カナダのバンクーバーから船に乗り一路北へ、3日間かけ約1,500km北にあるハバード氷河に到達しました。途中でクジラの潮吹きと思われる、白い水柱も見ることが出来ました。テレビで放映されるようなクジラが飛び跳ねるところを見ることは出来ませんでしたが、本当にクジラが泳いでいるのだと実感できました。

 目の前に広がった氷河は透明感のある薄い青色で、多くの人を魅了する意味が納得できました。ときどき氷河が崩れたと思われる大きな音はするものの、船が離れているせいでしょうか、音が到達したときには崩れた後のようで、この目で実際に崩壊を見ることは出来ませんでした。

 多くの流氷が船の周りに流されてきます。6月とはいえ東京でいえば3月の寒い日の感じで、カメラを握る手がかじかんできます。そんな気温なのに、船の周りの流氷が泡を出して溶けているのです。ぶつぶつと音を立てているように思えるのですが、甲板までは聞こえません。 

 今回は氷河が崩れる現場を目撃することは出来ませんでしたが、流氷の溶ける勢いに圧倒され、温暖化と海面上昇を実感できた意味深い旅でした。