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 第722話「VUCAの時代にはオリジンベースドアートシンキング」

 「VUCA(ブーカ)の時代」と呼ばれる急激に変化する社会の中で進むべき方向を見定めるには、「オリジンベースドアートシンキング」が有効という話です。筆者は尾和恵美和(おわえみか)さんで、アートシンキングを用いた新規事業開発を展開している方です。

 まずVUCAとは、Volatility(変動性)、 Uncertainty(不確実性)、 Complexity (複雑性)、Ambiguity (曖昧性)の4つのキーワードの頭文字を並べたもので、つかみどころのない現代を表しています。このようなカオス(混沌)状態の中で生き延びるためには、どのような思考で対処したら良いのでしょう。

 筆者は、有効な手が「オリジンベースドアートシンキング」だと主張し、以下のように説明しています。オリジン(Origin)とはラテン語の「Oriri」が語源で、「上がる、昇る、現れる、生じる」を意味し、人生を通じて確立された「コアの価値観」や「判断基準」を指す。

そして企業についてオリジンをひも解くなら、創業者のオリジンをベースに作られた共同体で、代替できない大切な価値観を見出すことができる。このようにオリジンから始めることで、自社や自分にしか生み出せない製品、サービス、価値を創造することが可能なはずだ・・・と。

 次に「アートシンキング」とは、原型を作る、すなわち0から1を生み出すこと。前述のオリジンを基にアイデアの原型を作り(アートシンキング)、不要な要素を取りながら(デザインシンキング)ブラシュアップしていくのが理想の流れだ。筆者は、オリジンのないデザインの製品は、すぐに消え去る運命にあると言いたいのでしょう。

 筆者の主張を続けます。日本は地震や台風など震災の多い国だ。日本人はこのような環境下で鍛えられ、不測の事態にも耐えられるよう先回りする思考回路を備えた、このような思考回路こそがモノづくりに欠かせない。だからこそ、日本人は独創的で感動までもたらす事業開発が出来るはずだ。

 混沌とした時代こそ、原点に立ち返ること、そして自身の強みを冷静に見極めること、オリジンベースドアートシンキングと言葉は新しくても、基本は変わらないようです。