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 第723話「敬意の表し方で部下は変わる」

部下に対する「敬意」は、マネジメントの重要な要素だと認識しているリーダーが多いにも関わらず、従業員からは「敬意を欠いた扱いを受けた」との報告が絶えないのが現実のようです。今回はフリーライター前野智子さんの記事で、ジョージタウン大学が行った、世界各国で働く2万人を対象とした調査結果が主な内容です。

 部下が価値を感じる敬意には、「基礎敬意(Owed respect)」と「獲得敬意(Earned respect)」の2種類があり、この2つを上手に使いこなす必要があるそうです。まず「基礎敬意」とは、チーム全員に対して平等に示されるべき敬意で、「チームの一員として受け入れられたい」という普遍的な欲求を満たす役割。「獲得敬意」とは、個別に示されるべき敬意で「自分が優れていると認められたい」という欲求を満たす役割だそうです。

 リーダーは、この2つの役割を十分認識して、かつ2つをバランスよく使いこなすことがポイントのようです。基礎敬意が過ぎると、メンバーは「何をしても自分の評価は変わらない」と感じ、仕事を人任せにしたり、責任感が希薄になる弊害が生ずるそうです。一方、獲得敬意が過ぎると、組織内で過度な競争が誘発され、情報が共有されなくなったり、足の引っ張り合いが起きたりするそうです。

 なので、メンバー間の連携や結束が最優先される状況なら、基礎敬意に力点を置く。逆に営業部門のように個人の業績がグループの成果に直結する場合は、獲得敬意を強調することが、チーム全体の成果を最大化できるそうです。ただし、獲得敬意を強調するときは、成果を測る判断基準を明確にし、リーダーの主観ではなく客観的に判断されていることを示す必要があります。

職場で敬意を持って扱われている人は、困難だと思われるような仕事でも、前向きに受け止められるようになり、結果として向上心や挑戦心が刺激され、新しい業務にも積極的に取り組むことになるようです。別の調査では、職場で「尊重されていない」「粗末に扱われた」と感じた従業員の80%は、就業時間中に「仕打ちについて考えを巡らすこと」に時間を費やし、48%の人は「仕事に使う労力を故意に減らす」との結果が出ているそうです。

リーダーの立場にいる人は「基礎敬意」と「獲得敬意」をバランスよく使って、モチベーションの高い組織づくりをして下さい。