本文へスキップ

製造業のコンサル小西正暉は○○○○○○○○を専門とする○○○○○○○○会社です。

HEADLINE

 第731話「上司と部下11でミーティング」

 今回は、ワン・ツー・ワン・マーケティング(電子メールなどを使って、顧客それぞれに最適な商品を提案する販売方法)ならぬ、1 on 1(ワンオンワン)ミーティングの話です。「1on1ミーティング(以降1on1-M)」とは、上司と部下の間で、週1回〜月1回、約30分〜1時間、用事がなくても定期的に「11」の対話を行うことで、シリコンバレーを中心に米国で広まっているそうです。

企業の好業績に最も大きく影響を与えた因子は「心理的安全性」だったというのが、Google社での調査結果でした。具体的には、「誰もが均等に話す機会がある」「自由に意見が言える」「否定されない」、このような条件が整えば、社員は心理的に安定すると分かったそうです。1on1-Mの第1の特徴は、会社と社員の間で「絆や愛着(エンゲージメントと呼んでいるようです)」が深まることですから、シリコンバレーで流行ってきたのもうなずけます。

 1on1-Mを成功させるポイントは以下の通りだそうです。人は知識から学ぶのではなく、経験から知識が導き出されたとき、深い学びが起きる。なので、上司は「何故うまくいったのか?」とか、「どうしたら失敗を防げたのだろう?」と「質問」する。次に部下の返答から、言い足りないところを含めて「要約・言い換え」を行う。続いて、部下の新しい「気付き」を促し、それに基づき行動するよう「勇気付け」、行動に移させる。このサイクルを何度も回転させる。

 1on1-Mを実施するにあたって、上司に求められるスキルは以下の通りです。まずは「傾聴」、部下の話を丁寧に効くのが第1ステップ。次が「勇気づけ」、マイナス面の指摘ではなく、プラス面に注目すること。続いて、自己決定できるような「質問」をし、「やってみましょう」と承認する。実施後の目標と結果のギャップに対しては、事実のみを伝え、憶測や意見は差し控える。失敗があっても結末を体験させることが重要、決して先取りして説教してはならない。

大昔の日本の企業では普通に行われていたことのように思えますが、世界の先端技術を牽引しているシリコンバレーで流行っているとは、AIの時代になっても人の心の動きは変わらいということのようです。