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 第732話「前提を間違えて成功することはない」

 どんな仕事にも前提があって、その前提を基に進めます。今回はニューヨーク・タイムズの記者でスピーカーとしても有名な、アンディ・コーエン氏の記事からです。彼は「不確かな前提が成功を阻む最大の要因」と言っています。

 「出来るはずがない」「不可能だ」「十分な時間がない」「お金がない」・・・このような前提に立って成功するはずがない。こうした安全地帯に逃げ込むと、人は安心する。このような呪縛にとらわれていないかを検証する習慣を持つべきと主張しています。

 コーエン氏の説明は、経営学者クリス・アージリス博士が提唱する「推論のはしご」から入ります。まず(1)事実や経験、データをふるいにかけ、必要と思われるものを選び出す。次に(2)選び出したものに「意味づけ」をし、(3)その意味をもとに推測を行い「前提」を作り出す。さらに(4)前提をもとに「結論」を導き出し、それが(5)「信念」となり、(6)「行動」に結びつく。

 すなわち「前提」は推論のはしごで中間(3)の位置にあり、信念の段階まで至っていない。そこでコーエン氏は、「前提」のことを「前置き」と呼び、「前置を作ろう」と推奨しています。そしその前置きを声に出し、その声を自分で聞いて、どのような感情の動きがあるかを感じ取る。何か引っかかるようであれば、結論や信念に移る前に再考した方がよいと説明しています。

このようにして「前提」を確実性の高い「前置き」に転換できれば、後は「推論のはしご」を上るだけと結論付けています。特に未知の領域でビジネスをやる場合は、「まずは前提の検証を」とも言っています。

災害が起きるたび「想定外でした」との言葉をよく耳にしますが、「前提条件がお粗末でした」と言うのが正しいのでしょうね。