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製造業のコンサル小西正暉は○○○○○○○○を専門とする○○○○○○○○会社です。

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 第735話 「リーダーに求められる新しい資質」

 現代のリーダーに必要な資質を検証している、米国デューク大学ビジネススクールの校長、ビル・ボウルディング先生の記事からです。

 例えば2015年、アップルのティム・クックCEOは同性愛への差別を容認するインディアナ州の「宗教の自由回復法案」に強硬に反対しました。また世の中の情勢は、アメリカ第一主義や英国のEU離脱をはじめとするナショナリズムの台頭によって、グローバル企業のリーダーは不利な立場に追い込まれ、政治的発言もせざるを得ない状況になってきています。しかし、このような発言を企業トップが行うことは、考えを異にする従業員は疎外感を味わい、顧客の一部は不買運動を始めるかも知れません。

 ボウルディング先生はリーダーに求められる資質として、従来のIQEDに加えDQが必要になってきたと説きます。

IQIntelligence Quotient)「知能」:

EQEmotional Intelligence Quotient)「心の知能指数」:

その場の空気を読み、それに基づいて行動できるか。ただしEQには善悪がないため、悪用も可能なので要注意。

DQDecency Quotient)「良心指数」:

部下や同僚を尊重し、彼らからも尊敬されるような良心に基づく行動を表す。

価値観が多様化した現代は従業員の考え方も様々、そのような集団を一致団結させ同じ方向に向かわせるにはDQが不可欠。

ボウルディング先生は以下のようにも話しています。DQを高めるにはトップから始め、部下の模範にならなければならない。どんな仕事にも共通する目的や、分かち合うべき価値があることを浸透させる。人は良心をもって行動する人のために働こうと思い、ベストを尽くそうと思うはずだ・・・と。これこそチームの結束を高め、ビジネス優位に立つための「戦略」だと言っておられます。

 本記事には別の方のコメントもありました。「Decency」は「礼儀正しさ」と訳されることが多いが、深く考えれば「他者の異なる価値観を尊重し、良心に基づく行動を取ろうとする姿勢」と解釈できる。同志社大学を創立した新島襄先生の「道徳心を磨き、品性を高め、精神を正しく強める」という教育方針に通じるものがあると記載されていました。

 現代であろうと明治であろうと、混沌とした時代にこそリーダーには「良心」が必要だということのようです。