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製造業のコンサル小西正暉は○○○○○○○○を専門とする○○○○○○○○会社です。

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 第744話 「役に立つから意味のある商品開発へ」

 今回は、NTTコミュニケーションズの「コミュニティC×4BASE」が開催した「アート×ビジネス〜役に立つだけのものから、意味のあるものへ〜」のセミナー取材記事からです。

 例えば新幹線の「自由席」と「グリーン席」、どちらも目的地への到着時間は同じですが、移動時間を快適に過ごすことに「意味」を感じる人は、割高であってもグリーン席を選びます。セミナーの冒頭、単に役立つモノから、意味あるモノへシフトする必要があると主催者は述べ、「役に立つ」とは機能を満たしていること、「意味がある」とは感性を刺激するストーリーがあることと説明したそうです。そしてセミナーでは「意味を持たせる」を実現した例が話されたとのことです。

1つ目は2006年、高速バス業界に参入した 「WILLER EXPRESS」 の話です。高速バスを単なる移動手段だけでなく、「快適性」という価値を付加しました。具体的には、背もたれの部分にベビーカーに付いているようなフードを付け、寝ている顔(特に夜行バス)を見られないようにしたのです。こうすることで女性の利用客が激増、深夜バスを敬遠していた新たな顧客層の開拓もできたとのことです。

 2つ目は化学メーカー「カネカ」が開発した牛乳の話です。国内市場は牛乳離れが進んでおり、市場は2003年のピークから22%減です。そんな中、競合との差別化ポイントを「パン」に絞り込んだそうです。濃い牛乳はパンの味を邪魔するという意見が多いことに着目、すっきりしているがコクのある、そんなパンを引き立てる牛乳を開発しました。牛乳市場がシュリンクする中で、快進撃を続けているそうです。

 3つ目は時計メーカーの「セイコーウオッチ」です。時を刻むとう言葉があるほど、時計と言えば「コチコチ」ですが、その概念を変えた時計を作りました。メーカーでは、音もなくダイアルの上をすべる「スイープ運針」とアピールしています。秒針が流れるように進むことによって「感性的価値」を高め、人気を博しているとのことです。

 人の心を打つことが出来る商品開発の重要性は、アート×ビジネスなどと改めて説明しなくても、昔から言われてきた要諦そのもののように思うのですがねぇ・・・。