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 第759話 「より幸福に生きるため」

 スイス在住の作家であり実業家でもあるロルフ・ドベリさんの著書からです。ドベリさんは問います。「ビジネスで成功したり、人生をより幸福に過ごすにはどうしたらよいのでしょう?」その答えは。「すべきこと」より「すべきでないこと」、「正しいものの考え方」より「思考の誤り」に注目することと。

 神のごときと言われた、ルネサンス時代の画家であり彫刻家のミケランジェロは、ローマ法王から「あなたはどのようにしてダビデ像を作り上げたのですか、この傑作を」との問いに対し、「とても簡単です、ダビデでないものを全て排除したのです」と答えたそうです。もっと賢くならなければならないわけでもない、新しいアイディアを出さなければならないわけでもない。ただ、間違いを減らしさえすれば幸福になれる・・・と。

 人は「欠けているもの」や「起きていないこと」について考えるのは難しい。例えば、724947421843411054・・・に共通することは、全てに4が含まれている。では、349851274905772032・・は、どうですか?前の問題より難しく感じるでしょう、それは「存在するものを認識する」より「欠けているものを見つける」方が難しいからです(答え6が含まれない)。

 心臓疾患治療の新薬が開発され、死亡率が著しく低下することが報告された。新薬を定期的に服用した患者の死亡率15%に対し、しなかった患者の死亡率は30%だった。飲むか飲まないかでこれだけの差、すごい薬が開発された・・・と。ところが、この新薬は副作用が強かったため服用を止めた症状の重い患者が30%の方に含まれていた。これは架空の話だそうですが、新型コロナウイルスで、このような誤りを犯さないことを祈るばかりです。

 アメリカの作家マーク・トウェインは「道具がハンマーしかない者は、どんな問題でも釘を見るものだ」と言い放った人です。これは職業による視点の偏りを指摘したものです。例えば、ある男が融資を受けて新会社を設立、すぐに倒産した場合の話です。マーケティングの専門家はターゲット層の設定ミスでは、銀行家は融資部のミスだろう、社会主義者は資本主義の落とし穴だ、信心深い人は神の罰だ、精神科医はセロトニンの低下だと・・・。

 自分の専門領域に閉じこもらないで、追加で新しい分野の思考モデルを「ものにする」ことが重要なようです。