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 第761話 「今なら地球の環境悪化を止めることが出来るかも」

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、多くの国がロックダウン(封鎖)という措置を取りました。その結果、経済活動に甚大な影響が出ていることはご承知の通りです。しかし環境面では思いがけないことが起きています。

 インドのパンジャブ州では200kmも離れたヒマラヤ山脈が見えるようになったそうで、これまで一度もなかったことだとSNSに投稿がありました。また水の都ベネチアでは、水が澄み、小さな魚が泳ぐのが見られるようになったとのことです。さらにタイ南部のトラン県沖では、汚れた海では生きていけないジュゴンを30頭余り確認したとの発表がありました。たった12ヶ月の産業活動の停止だけで、環境がここまで改善するということは、今なら地球環境の悪化を止めることが可能だとも言えるのではないでしょうか。

今回は米シンクタンク・新米国研究機構、ナショナル・フェローのデイビット・ウォレス・ウェルズさんの著書からで、内容は以下の通りです。京都議定書が採択された1997年頃は、地球の気温上昇が2℃を超えると深刻な事態になると考えられていた。18年後の2015年パリ協定が採択され、長期目標として2℃以内が設定された。それから5年経過した今でも、目標に近づいている国は皆無だ。

 2015年の殺人的な熱波では、パキスタンのカラチやインドのコルカタで数千人の犠牲者が出た。今世紀末には1.22.5mの海面上昇があるかも知れない。人口1000万人のインドネシアの首都ジャカルタは、2050年には完全に水没するだろう。感染症も心配で、例えば皮膚症状・不整脈・関節炎など、多彩な症状が現れるライム病はマダニによって媒介されるが、温暖化で日本やトルコ・韓国で患者が報告されている。

科学者は、正直に語りすぎると人々が絶望し、危機を回避する努力を諦めるのではないかと心配するあまり、「恐怖」ではなく「希望」という社会科学の見解に飛びついたため、耳に心地よい話ばかりはびこるようになった。産業革命以降、温暖化の原因である二酸化炭素の量が増えたとはいえ、この30年間に発生したものが半分を占めている。環境危機は過去のものだが、過去と言っても、つい最近のことだ。

 新型コロナウイルスは恐ろしい見えない敵ではありますが、今なら地球の環境悪化を止めることが出来るぞと、言っているようにも思えます。