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 第763話 「チームの創造力を上げるには」

 ハーバード・ビジネス・スクールなどの教授を歴任した、マイケル・A・ロベルトさんは、創造力が発揮できない組織は発想を邪魔する「思い込み」がはびこっているからだと言われています。今回は逆説的な説明で、創造力の高い集団を作るためのお話です。ロベルトさんの指摘する「思い込み」は、以下の6項目です。

 まずは「過程」に関する思い込み

経営者は問題解決にあたるとき、計画を立て予算を決めて実行するという、直線的なアプローチが多く、経営者自身が社内の創造力を阻害していることが多い。そうではなく、まずは行動し、検証・学習し、行動を修正する反復が重要。

 次は「基準」に関する思い込み

よくある例は、競合相手の製品を基準にして、自社の弱点や不測の部分を補う。これでは差別化どころか、2社の製品の見分けがつかなくなる。差別化を生み出すためには、自社の強みに磨きをかけ、他社が得意とするところを捨てるべき、言い換えれば何をしないかを決めることが重要。

 3番目は「予測」に関する思い込み

いくら時間や費用をかけたとしても、予測は難しい。今日の顧客、明日の顧客を喜ばせることに全力を尽くす。顧客の声を聴き、観察し、学習する、そうすれば結果は自ずとついてくる。

 4番目は「構造」に関する思い込み

組織の構造を変えようとする経営者は多いが、その効果には限界がある。2つの病院を比較したときの話は興味深い。指導力の高い看護師長のいる病院の方が、ミスの報告が多いにもかかわらず、レベルが高かった。理由は、有能なリーダーのいるチームの方は、安心してミスの話題が出せたため、ミスについて話し、ミスから学ぼうとする意欲が高かった。構造より、働く環境を重視することの方が重要であると理解できるでしょう。

 5番目、「集中」に関する思い込み

経営者は、チームが集中できる環境を整えれば、創造力が発揮されると考える。確かにマルチタスクの方がパフォーマンスを妨げることは事実である。しかし隔離して集中させるだけではダメで、集中と非集中の切り替えが脳に良いことを認識しなければならない。

 そして最後、「反論」に関する思い込み

一致団結も重要な要素ではあるが、実験してみると、反論役がいるチームの方がはるかに質の高い結果を出した。しかも反論役は1人より2人いた方が良い結果を出した。

 この6つの思い込み、リーダー的な立場の方は知っておいて損はなさそうです。