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製造業のコンサル小西正暉は○○○○○○○○を専門とする○○○○○○○○会社です。

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 第779話 「どうやって経営層の背中を押すか」

 経営参謀の仕事とは、「なぜ今、それを解くべきか」について経営層と合意形成を図り、問いを突き詰めることで、経営層に意思決定を迫る。決して「与えられた問いに対して答えを出すこと」ではないと、「プロフェッショナル経営参謀」の著者であり、ボストンコンサルティンググループ日本代表の杉田浩章さんは言います。杉田さんは経営参謀としての心得を説いているのですが、中間管理職の方々が経営層に近い上司に対して、新しいことを進言するときにも利用できそうなのでご紹介します。

 「そんなことをしたら既存事業はどうなる!」というセリフが、経営層から出てきたら上出来だそうです。なぜなら、これで議論の入り口がつかめるから。刺激する材料と考えさせる質問を突き付けることが重要だというのです。しかし怒らせるだけでは逆効果ですから、準備万端でなければなりません。

 具体的には、まず「解くべき課題を設定し、論点を見極める」だそうです。何からスタートするのか、どんなシナリオを提示すれば興味を持つのか、意思決定するときの阻害要因は何かなどを想定して、必要な材料を準備する。さらに、意思決定に到達するまでのプロセスを組み立てることが重要と、杉田さんは言います。

 以上のようなことは一朝一夕で出来るものではなく、日ごろの研鑽が必要だと以下のように説明しています。

・自分には見えていない世界があるという認識を持つこと(そして見つけたときに喜べる感性を磨くこと)

・マクロ感への感度を磨け(先が見えないとはいえ、いつの世もトレンドはある)

・分析結果に頼り過ぎてはならない(過去の延長線上にはないにしても、未来につながる変化が起きている可能性は十分にある、小さな変化をつかむ能力が重要)

・両極の見立てができること(未来は常識を覆すほどのことが起き得る、なので最悪ケースとバラ色ケースを想定できる能力を有すること)

 さらに能力アップのために行うべきこととして、以下の2点を挙げています。1つ目は仕事の切れ目で振り返ること、例えば「最初からやり直すとしたら、どんなやり方をしただろう」と。2つ目は、世間で起きていることを、自分の仕事や会社とどう結びつき、どんな意味をもたらすかを常に考える。

 基本は杉本さんのおっしゃる通りですが、(上司もいろいろですから)性格も盛り込んでアプローチしましょう。